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6月19日 3・4限 化学ハβ1組 教材①解答

 [ 1 ] 過マンガン酸カリウムが硫酸酸性条件で酸化剤として働く事例

① 過マンガン酸カリウムは化学記号で表すと KMnO4 

② 過マンガン酸カリウムを水に溶かすと電離し, K+ イオンと, MnO4 イオンに。

③ マンガンを含んでいるイオンはそのうち, MnO4 イオン(赤紫色)

④ このイオンは,反応すると Mn2+ イオンに変化する。(うすい桃色〜無色)

⑤ 以上より,過マンガン酸イオン MnO4 は,硫酸酸性条件下で酸化剤として働き

マンガン(II)イオン Mn2+ に変化する。

⑥ 過マンガン酸カリウムが,硫酸酸性条件下で働くとマンガン(II)イオンになる。

  MnO4− → Mn2+

⑦ このときの様子を図にすると以下の通りである。

⑧ 酸素は,単体でない限り酸化数は − 2 である。

⑨ これより,左辺のOとMnの酸化数を決定すると以下の通りである。

⑩ 上の図から,マンガンの酸化数は, +7 から +2 に減少している。

⑪ よって,吸収している電子は 5 e−である。

⑫ これを図にすると以下の通りである。

⑬ MnO4のまわりについている酸化物イオンO2は,硫酸で酸性にして,H+を与える

 ことで,H2Oとしてはがす。そのため,一つの酸化物イオンO2をはがすには,

 水素イオンH+は, 2 個必要である。O2 + H+ + H+ → H2O

⑭ そのためこの場合,4個の酸化物イオンをはがすために,水素イオンは 8 個必要。

⑮ これを図にすると以下の通りとなる。

⑯ よって,この図より,MnO4は,1個あたり, 5 e−と, 8 H+を吸収し,

  Mn2+1個と, 4 H2Oを放出することが判る。

⑰ 以上をまとめると以下の半反応式となる。

  MnO4 + ( 5 )e− + ( 8 )H+ → Mn2+ + ( 4 )H2O

⑱ もう一度全て自分で書くと以下の半反応式となる。

     MnO4 +5e− + 8H+ → Mn2+ + 4H2O  

⑲ ここで,酸化物イオンO2をはがすための酸は,強酸であれば何でもいいように見える。

 強酸は他に 塩酸(HCl水溶液)や 硝酸(HNO3水溶液)があるが,

 これらは硫酸の代わりに 使えない 。

⑳ それは,塩酸(HCl)のCl−は 2Cl→Cl2 + 2e− として電子を放出する 還元 剤,

  硝酸(HNO3)のNO3は NO3 + 4H+ + 3e → NO + 2H2O として電子を吸収する

    酸化 剤になるため,酸化物イオンをはがす以外の余計な反応をするから。

【教科書の手法との整合性の確認】

❶ 過マンガン酸カリウムKMnO4は水中で電離して K+ と MnO4 になる。(暗記)

❷ 酸化剤として働く場合,MnO4 は, Mn2+ になる。(暗記)

❸ これを式にすると以下の通り。MnO4 → Mn2+

❹ ここで左右の酸素Oの数を比較すると,左は 4 個,右は0個である。

❺ 酸素Oを取り去るには酸性条件なら普通 H+ イオンを加える。

❻ つまり,4個の酸素Oを取り去るには,水素イオンH+ が 8 個必要。

❼ 水素イオンH+を8個与えて酸素Oを4つ取り去ると,水H2Oは 4 個出来る。

❽ 以上を式に書き入れると,MnO4 + ( 8 )H+   → Mn2+ +  ( 4 )H2O

❾ 次に左右の±の合計を比較してみる。

  左は,MnO4が −1,8H+ が+8なので,これをたすと,−1 + (+8) =  +7 

  右は,Mn2+が +2,H2Oが 0 なので,これをたすと, +2 + 0 =  +2 

❶ つまり,+7が+2に減っているため,左側から5を引けば良い。

  つまり左辺に, 5 e を足せば良い。

❷ 以上より,まとめると,MnO4 + ( 8 )H+ + ( 5 ) e− → Mn2+ +  ( 4 )H2O

❸ もう一度自分で書くと以下の通り。  MnO4 +5e− + 8H+ → Mn2+ + 4H2O  

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6月19日 5・6限 化学ロβ1組 教材①解答

 [ 1 ] 過マンガン酸カリウムが硫酸酸性条件で酸化剤として働く事例

① 過マンガン酸カリウムは化学記号で表すと KMnO4 

② 過マンガン酸カリウムを水に溶かすと電離し, K+ イオンと, MnO4 イオンに。

③ マンガンを含んでいるイオンはそのうち, MnO4 イオン(赤紫色)

④ このイオンは,反応すると Mn2+ イオンに変化する。(うすい桃色〜無色)

⑤ 以上より,過マンガン酸イオン MnO4 は,硫酸酸性条件下で酸化剤として働き

マンガン(II)イオン Mn2+ に変化する。

⑥ 過マンガン酸カリウムが,硫酸酸性条件下で働くとマンガン(II)イオンになる。

  MnO4− → Mn2+

⑦ このときの様子を図にすると以下の通りである。

⑧ 酸素は,単体でない限り酸化数は − 2 である。

⑨ これより,左辺のOとMnの酸化数を決定すると以下の通りである。

⑩ 上の図から,マンガンの酸化数は, +7 から +2 に減少している。

⑪ よって,吸収している電子は 5 e−である。

⑫ これを図にすると以下の通りである。

⑬ MnO4のまわりについている酸化物イオンO2は,硫酸で酸性にして,H+を与える

 ことで,H2Oとしてはがす。そのため,一つの酸化物イオンO2をはがすには,

 水素イオンH+は, 2 個必要である。O2 + H+ + H+ → H2O

⑭ そのためこの場合,4個の酸化物イオンをはがすために,水素イオンは 8 個必要。

⑮ これを図にすると以下の通りとなる。

⑯ よって,この図より,MnO4は,1個あたり, 5 e−と, 8 H+を吸収し,

  Mn2+1個と, 4 H2Oを放出することが判る。

⑰ 以上をまとめると以下の半反応式となる。

  MnO4 + ( 5 )e− + ( 8 )H+ → Mn2+ + ( 4 )H2O

⑱ もう一度全て自分で書くと以下の半反応式となる。

     MnO4 +5e− + 8H+ → Mn2+ + 4H2O  

⑲ ここで,酸化物イオンO2をはがすための酸は,強酸であれば何でもいいように見える。

 強酸は他に 塩酸(HCl水溶液)や 硝酸(HNO3水溶液)があるが,

 これらは硫酸の代わりに 使えない 。

⑳ それは,塩酸(HCl)のCl−は 2Cl→Cl2 + 2e− として電子を放出する 還元 剤,

  硝酸(HNO3)のNO3は NO3 + 4H+ + 3e → NO + 2H2O として電子を吸収する

    酸化 剤になるため,酸化物イオンをはがす以外の余計な反応をするから。

【教科書の手法との整合性の確認】

❶ 過マンガン酸カリウムKMnO4は水中で電離して K+ と MnO4 になる。(暗記)

❷ 酸化剤として働く場合,MnO4 は, Mn2+ になる。(暗記)

❸ これを式にすると以下の通り。MnO4 → Mn2+

❹ ここで左右の酸素Oの数を比較すると,左は 4 個,右は0個である。

❺ 酸素Oを取り去るには酸性条件なら普通 H+ イオンを加える。

❻ つまり,4個の酸素Oを取り去るには,水素イオンH+ が 8 個必要。

❼ 水素イオンH+を8個与えて酸素Oを4つ取り去ると,水H2Oは 4 個出来る。

❽ 以上を式に書き入れると,MnO4 + ( 8 )H+   → Mn2+ +  ( 4 )H2O

❾ 次に左右の±の合計を比較してみる。

  左は,MnO4が −1,8H+ が+8なので,これをたすと,−1 + (+8) =  +7 

  右は,Mn2+が +2,H2Oが 0 なので,これをたすと, +2 + 0 =  +2 

❶ つまり,+7が+2に減っているため,左側から5を引けば良い。

  つまり左辺に, 5 e を足せば良い。

❷ 以上より,まとめると,MnO4 + ( 8 )H+ + ( 5 ) e− → Mn2+ +  ( 4 )H2O

❸ もう一度自分で書くと以下の通り。  MnO4 +5e− + 8H+ → Mn2+ + 4H2O  

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6月19日 5・6限 化学ロβ1組 教材①

 化学基礎【酸化還元】 半反応式の習得

空欄(   )または    に記入をしなさい.図はみんなで一緒に記入します.

[ 1 ] 過マンガン酸カリウムが硫酸酸性条件で酸化剤として働く事例

① 過マンガン酸カリウムは化学記号で表すと         

② 過マンガン酸カリウムを水に溶かすと電離し,

     イオンと,       イオンに変化する.

③ マンガンを含んでいるイオンはそのうち,       イオン(赤紫色)

④ このイオンは,反応すると     イオンに変化する.(うすい桃色〜無色)

⑤ 以上より,過マンガン酸イオン      は,硫酸酸性条件下で酸化剤として働き

  マンガン(II)イオン     に変化する.

⑥ 過マンガン酸カリウムが,硫酸酸性条件下で働くとマンガン(II)イオンになる.

  MnO4− → Mn2+

⑦  このときの様子を図にすると以下の通りである.

 




⑧ 酸素は,単体でない限り酸化数は     である.

⑨ これより,左辺のOとMnの酸化数を決定すると以下の通りである.







⑩ 上の図から,マンガンの酸化数は,    から     に減少している.

⑪ よって,吸収している電子は   e−である.

⑫ これを図にすると以下の通りである.







⑬ MnO4のまわりについている酸化物イオンO2は,硫酸で酸性にして,H+を与える

  ことで,H2Oとしてはがす.そのため,一つの酸化物イオンO2をはがすには,

  水素イオンH+は,     個必要である.

  O2 + H+ + H+ → H2O

⑭ そのためこの場合,4個の酸化物イオンをはがすために,水素イオンは    個必要.

⑮ これを図にすると以下の通りとなる.







⑯ よって,この図より,MnO4は,1個あたり,   e−と,    H+を吸収し,

  Mn2+1個と,   H2Oを放出することが判る.

⑰ 以上をまとめると以下の半反応式となる.

  MnO4 + (    )e− + (    )H+ → Mn2+ + (    )H2O

⑱ もう一度全て自分で書くと以下の半反応式となる.

⑲ ここで,酸化物イオンO2をはがすための酸は,強酸であれば何でもいいように見える.

 強酸は他に    (HCl水溶液)や      (HNO3水溶液)があるが,

 これらは硫酸の代わりに      .

⑳ それは,塩酸(HCl)のCl−は 2Cl→Cl2 + 2e として電子を放出する     剤,

  硝酸(HNO3)のNO3は NO3 + 4H+ + 3e → NO + 2H2O として電子を吸収する

        剤になるため,酸化物イオンをはがす以外の余計な反応をするから.

【教科書の手法との整合性の確認】

❶ 過マンガン酸カリウムKMnO4は水中で電離して K+ と      になる.(暗記)

❷ 酸化剤として働く場合,MnO4 は,       になる.(暗記)

❸ これを式にすると以下の通り.

  MnO4        → Mn2+

❹ ここで左右の酸素Oの数を比較すると,左は     個,右は0個である.

❺ 酸素Oを取り去るには酸素O1個あたり酸性条件なら普通    イオンを加える.

❻ つまり,4個の酸素Oを取り去るには,水素イオンH+ が     個必要.

❼ 水素イオンH+を8個与えて酸素Oを4つ取り去ると,水H2Oは    個出来る.

❽ 以上を式に書き入れると,

  MnO4 + (   )H+   → Mn2+ +  (   )H2O

❾ 次に左右の±の合計を比較してみる.

  左は,MnO4が −1,8H+ が+8なので,これをたすと,−1 + (+8) =        

  右は,Mn2+が +2,H2Oが 0 なので,これをたすと, +2 + 0 =       

10 つまり,+7が+2に減っているため,左側から5を引けば良い.

  つまり左辺に,    e を足せば良い.

11 以上より,まとめると,MnO4 + (   )H+ + (  ) e− → Mn2+ +  (   )H2O

12 もう一度自分で書くと以下の通り.

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6月19日 5・6限 化学ロβ1組 教材③以降の解答

[ 2 ][ 3 ] [ 4 ] 各論

問1

(1) MnO4 + 8H+ + 5e → Mn2+ + 4H2O

(2) Cr2O72 + 14H+ + 6e → 2Cr3+ + 7H2O

(3) O2 + 4H+ + 4e → 2H2O

(4) O2 + 2H2O + 4e → 4OH

(5) O3 + 2H+ + 2e → H2O + O2

(6) NO3 + 4H+ + 3e → NO + 2H2O

(7) NO3 + 2H+ + e → NO2 + H2O

(8) SO42 + 4H+ + 2e → SO2 + 2H2O

(9) F2 + 2e → 2F

(10) Cl2 + 2e → 2Cl

(11) Br2 + 2e → 2Br

(12) I2 + 2e → 2I

(13) 2H+ + 2e → H2

問2

(1) H2S → 2H+ + 2 e + S

(2) H2S + 2OH → 2H2O + 2 e + S

(3) H2C2O4 → 2CO2 +2H+ 2e  

(4) 2S2O32 → S4O62 + 2 e

(5) H2 → 2H+ + 2 e

(6) H2 + 2OH → 2H2O + 2 e

(7) Na → Na+ + e  

(8)  Ca → Ca2+ + 2 e

(9)  Mg → Mg2+ + 2 e

(10)  Al →Al3+ + 3e

(11)  Zn → Zn2+ + 2 e

(12) Fe → Fe2+ + 2 e  

(13)  Pb → Pb2+ + 2 e

(14) Cu → Cu2+ + 2 e 

(15)  Ag → Ag+ + e

(16) 2Br → Br2 + 2 e

(17) 2I → I2 + 2 e

(18) Fe2+ → Fe3+ + e  

(19) Sn2+ → Sn4+ + 2 e

(1) H2O2 + 2H+ + 2e → 2H2O 

(2) H2O2 → O2 + 2H+ + 2e

(1) SO2 + 4H+ + 4e → S + 2H2O 

(2) SO2 + 2H2O → SO42 + 4H+ + 2e

問5

(1) CH4 + 2H2O → CO2 + 8H+ + 8e

(2) CH4 + 8OH → CO2 + 6H2O + 8e

(3) CH3OH + H2O → CO2 + 6H+ + 6e

(4) CH3OH + 6OH → CO2 + 5H2O + 6e

(5) CH3CHO + H2O → CH3COOH + 2H+ + 2e

(6) CH3CHO + 3OH → CH3COO + 2H2O + 2e

 問5のような半反応式は,特に燃料電池で負極に水素H2ではなく,有機物を用いた問題の時によく出てくる。実際,有機物は水とは混ざらないが,水系溶媒環境下において,酸化数が変化しない酸素を得るには,水から得ると便宜的に考える。O2との反応にしてしまうと,それは完全な酸化還元反応そのものであるため,半反応式としては認められない。

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6月19日 3・4限 化学ハβ1組 教材③以降の解答

[ 2 ][ 3 ] [ 4 ] 各論

問1

(1) MnO4 + 8H+ + 5e → Mn2+ + 4H2O

(2) Cr2O72 + 14H+ + 6e → 2Cr3+ + 7H2O

(3) O2 + 4H+ + 4e → 2H2O

(4) O2 + 2H2O + 4e → 4OH

(5) O3 + 2H+ + 2e → H2O + O2

(6) NO3 + 4H+ + 3e → NO + 2H2O

(7) NO3 + 2H+ + e → NO2 + H2O

(8) SO42 + 4H+ + 2e → SO2 + 2H2O

(9) F2 + 2e → 2F

(10) Cl2 + 2e → 2Cl

(11) Br2 + 2e → 2Br

(12) I2 + 2e → 2I

(13) 2H+ + 2e → H2

問2

(1) H2S → 2H+ + 2 e + S

(2) H2S + 2OH → 2H2O + 2 e + S

(3) H2C2O4 → 2CO2 +2H+ 2e  

(4) 2S2O32 → S4O62 + 2 e

(5) H2 → 2H+ + 2 e

(6) H2 + 2OH → 2H2O + 2 e

(7) Na → Na+ + e  

(8)  Ca → Ca2+ + 2 e

(9)  Mg → Mg2+ + 2 e

(10)  Al →Al3+ + 3e

(11)  Zn → Zn2+ + 2 e

(12) Fe → Fe2+ + 2 e  

(13)  Pb → Pb2+ + 2 e

(14) Cu → Cu2+ + 2 e 

(15)  Ag → Ag+ + e

(16) 2Br → Br2 + 2 e

(17) 2I → I2 + 2 e

(18) Fe2+ → Fe3+ + e  

(19) Sn2+ → Sn4+ + 2 e

(1) H2O2 + 2H+ + 2e → 2H2O 

(2) H2O2 → O2 + 2H+ + 2e

(1) SO2 + 4H+ + 4e → S + 2H2O 

(2) SO2 + 2H2O → SO42 + 4H+ + 2e

問5

(1) CH4 + 2H2O → CO2 + 8H+ + 8e

(2) CH4 + 8OH → CO2 + 6H2O + 8e

(3) CH3OH + H2O → CO2 + 6H+ + 6e

(4) CH3OH + 6OH → CO2 + 5H2O + 6e

(5) CH3CHO + H2O → CH3COOH + 2H+ + 2e

(6) CH3CHO + 3OH → CH3COO + 2H2O + 2e

 問5のような半反応式は,特に燃料電池で負極に水素H2ではなく,有機物を用いた問題の時によく出てくる。実際,有機物は水とは混ざらないが,水系溶媒環境下において,酸化数が変化しない酸素を得るには,水から得ると便宜的に考える。O2との反応にしてしまうと,それは完全な酸化還元反応そのものであるため,半反応式としては認められない。

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6月19日 5・6限 化学ロβ1組 教材③

[ 2 ] 各論敷衍/Step.1

問1 以下の酸化剤の半反応式を書きなさい

(1) 酸性条件で過マンガン酸カリウムKMnO4   MnO4 は,H+とeを足して → Mn2+ とH2Oになる   
(2) 酸性条件で二クロム酸カリウムK2Cr2O7  K2Cr2O7は,K+,K+,Cr2O72になる.  このうちCr2O72は,H+とe−を足して → 2つのCr3+とH2Oになる.   
(3) 酸性条件で酸素O2  O2は,H+とe と反応して → H2Oになる.   
(4) 塩基性条件で酸素O2  塩基性にすると,H+が登場してはまずいので,(3)式の両辺に4OH を加える.  すると,H+はH2Oになるため,問題は解消するが,H2Oが左右でかぶる.  そのため,2H2Oを消去する.     
(5) 酸性条件でオゾンO3  O3 は,H+ とe−と反応して,→ O21つと,H2O1つになる.    
(6) 希硝酸HNO3  希硝酸HNO3は,電離してH+とNO3になる.  このうち,NO3はH+とeと反応して → NO とH2Oになる.  
 
(7) 濃硝酸HNO3  濃硝酸HNO3は,電離してH+とNO3になる.  このうち,NO3はH+とeと反応して → NO2 とH2Oになる.   
(8) 熱濃硫酸H2SO4  熱濃硫酸H2SO4は,電離してH+, H+, SO42 になる.  このうち,SO42はH+とe− を吸収して → SO2とH2Oになる.   
(9) フッ素F2  F2はe−を吸収して → Fになる.(F2にF原子は2個あります)   
(10) 塩素Cl2  Clはe−を吸収して → Clになる.(Cl2にCl原子は2個あります)   
(11) 臭素Br2  Brはe−を吸収して → Brになる.(Br2にBr原子は2個あります)   
(12) ヨウ素I2  Iはe−を吸収して → Iになる.(I2にI原子は2個あります)   
(13) 希塩酸・希硫酸の水素イオンH+  H+ はeを吸収して → H2になる.   

問2 以下の還元剤の半反応式を書きなさい.

(1) 酸性条件での硫化水素H2S  H2S は → S単体と,H+とeになる.  
(2) 塩基性条件での硫化水素H2S  (1)に登場するH+が邪魔なので,両辺にOHを2つずつたす.   
(3) シュウ酸H2C2O4  H2C2O4は,→ CO2とH+とe−になる.   
(4) チオ硫酸ナトリウムNa2S2O3  Na2S2O3は,Na+,Na+,S2O32に電離する.  S2O32ふたつは,→ S4O62とe−になる.   
(5) 酸性条件で水素H2  H2 は, → H+とe−になる.   
(6) 塩基性条件で水素H2  (5)で生じるH+がまずいので,(5)の両辺に2OHを足して,H+をH2Oにする.  
(7) 金属ナトリウムNa / Na は → Na+ とe−になる.  
(8) 金属カルシウムCa / Caは,→ Ca2+とe−になる.  
(9) 金属マグネシウムMg / Mgは → Mg2+とe−になる. 
 
(10) アルミニウムAl / Alは → Al3+とe−になる.  
(11) 亜鉛Zn / Znは → Zn2+とe−になる.  
(12) 鉄Fe / Feは → Fe2+とe−になる.いきなりFe3+にはならない.  
(13) 鉛Pb / Pbは → Pb2+ とe−になる.  
(14) 銅Cu / Cuは → Cu2+とe−になる.  
(15) 銀Ag / Agは → Agとe−になる.  
(16) 臭化カリウムKBr(Brの反応)/ Brは,→ Br2とe−になる.  
(17) ヨウ化カリウムKI(Iの反応)/ Iは,→ I2とe−になる.  
(18) 硫酸鉄(II)FeSO4(Fe2+の反応) FeSO4は,Fe2+,SO42に電離する.   SO42は,濃度が高く高温でないと酸化還元反応はしない.Fe2+は → Fe3+とe   
(19) 硫酸スズ(II)SnSO4(Sn2+の反応)   SnSO4は,Sn2+,SO42に電離する.   SO42は,濃度が高く高温でないと酸化還元反応はしない.Sn2+は → Sn4+とe   

問3 過酸化水素(H2O2)の半反応式を書け.

(1) 酸性溶液中で過酸化水素(H2O2)が酸化剤として働く半反応式 主な働き  H2O2がH+とe−と反応 → H2Oになる.   
(2) 酸性溶液中で過酸化水素(H2O2)が還元剤として働く半反応式  H2O2がKMnO4と反応する場合,還元剤となる.  H2O2は,→ O2とH+とe−になる.   

問4 二酸化硫黄(SO2)の半反応式を書け.

(1)  酸性溶液中で二酸化硫黄(SO2)が酸化剤として働く半反応式   SO2がH2Sと反応する場合は酸化剤となる.   SO2はH+とe−と反応して → S単体とH2Oになる.   
(2)  酸性溶液中で二酸化硫黄(SO2)が還元剤として働く半反応式 主な働き   SO2は,O原子をふたつ得るため,H2O2つと反応し,→ SO42,H+,e−になる.   

問5 有機物は還元剤になり,水と反応しCO2とH+になる半反応式となる.以下の半反応式を書け.

(1) 酸性条件下でメタンCH4  CH4はH2Oと反応 → CO2とH+とe−になる.  
(2)  塩基性条件下でメタンCH4  (1)の両辺にH+をH2Oに変えるために8OHを足す.  すると,両辺にH2Oが現れるので,重複を消す.  
(3)  酸性条件下でメタノールCH3OH  CH3OHはH2Oと反応 → CO2とH+とe−になる.  
 
(4)  塩基性条件下でメタノールCH3OH  (3)の両辺にH+をH2Oに変えるためにいくつかのOHを足す.  すると,両辺にH2Oが現れるので,重複を消す.   
(5)  酸性条件下でアセトアルデヒドCH3CHOが酢酸CH3COOHになる.  CH3CHOはH2Oと反応 → CH3COOHとH+とe−になる.   
(6)  塩基性条件下でアセトアルデヒドCH3CHOが酢酸イオンCH3COOになる.  (5)の両辺にH+をH2Oに変えるためにいくつかのOHを足す.  すると,両辺にH2Oが現れるので,重複を消す.   
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6月19日 3・4限 化学ハβ1組 教材①

[ 1 ] 過マンガン酸カリウムが硫酸酸性条件で酸化剤として働く事例

① 過マンガン酸カリウムは化学記号で表すと         

② 過マンガン酸カリウムを水に溶かすと電離し,

     イオンと,       イオンに変化する.

③ マンガンを含んでいるイオンはそのうち,       イオン(赤紫色)

④ このイオンは,反応すると     イオンに変化する.(うすい桃色〜無色)

⑤ 以上より,過マンガン酸イオン      は,硫酸酸性条件下で酸化剤として働き

  マンガン(II)イオン     に変化する.

⑥ 過マンガン酸カリウムが,硫酸酸性条件下で働くとマンガン(II)イオンになる.

  MnO4− → Mn2+

⑦  このときの様子を図にすると以下の通りである.





⑧ 酸素は,単体でない限り酸化数は     である.

⑨ これより,左辺のOとMnの酸化数を決定すると以下の通りである.

 



⑩ 上の図から,マンガンの酸化数は,    から     に減少している.

⑪ よって,吸収している電子は   e−である.

⑫ これを図にすると以下の通りである.

 



⑬ MnO4のまわりについている酸化物イオンO2は,硫酸で酸性にして,H+を与える

  ことで,H2Oとしてはがす.そのため,一つの酸化物イオンO2をはがすには,

  水素イオンH+は,     個必要である.

  O2 + H+ + H+ → H2O

⑭ そのためこの場合,4個の酸化物イオンをはがすために,水素イオンは    個必要.

⑮ これを図にすると以下の通りとなる.





⑯ よって,この図より,MnO4は,1個あたり,   e−と,    H+を吸収し,

  Mn2+1個と,   H2Oを放出することが判る.

⑰ 以上をまとめると以下の半反応式となる.

  MnO4 + (    )e− + (    )H+ → Mn2+ + (    )H2O

⑱ もう一度全て自分で書くと以下の半反応式となる.

⑲ ここで,酸化物イオンO2をはがすための酸は,強酸であれば何でもいいように見える.

 強酸は他に    (HCl水溶液)や      (HNO3水溶液)があるが,

 これらは硫酸の代わりに      .

⑳ それは,塩酸(HCl)のCl−は 2Cl→Cl2 + 2e として電子を放出する     剤,

  硝酸(HNO3)のNO3は NO3 + 4H+ + 3e → NO + 2H2O として電子を吸収する

        剤になるため,酸化物イオンをはがす以外の余計な反応をするから.

【教科書の手法との整合性の確認】

❶ 過マンガン酸カリウムKMnO4は水中で電離して K+ と      になる.(暗記)

❷ 酸化剤として働く場合,MnO4 は,       になる.(暗記)

❸ これを式にすると以下の通り.

  MnO4        → Mn2+

❹ ここで左右の酸素Oの数を比較すると,左は     個,右は0個である.

❺ 酸素Oを取り去るには酸素O1個あたり酸性条件なら普通    イオンを加える.

❻ つまり,4個の酸素Oを取り去るには,水素イオンH+ が     個必要.

❼ 水素イオンH+を8個与えて酸素Oを4つ取り去ると,水H2Oは    個出来る.

❽ 以上を式に書き入れると,

  MnO4 + (   )H+   → Mn2+ +  (   )H2O

❾ 次に左右の±の合計を比較してみる.

  左は,MnO4が −1,8H+ が+8なので,これをたすと,−1 + (+8) =        

  右は,Mn2+が +2,H2Oが 0 なので,これをたすと, +2 + 0 =       

10 つまり,+7が+2に減っているため,左側から5を引けば良い.

  つまり左辺に,    e を足せば良い.

11 以上より,まとめると,MnO4 + (   )H+ + (  ) e− → Mn2+ +  (   )H2O

12 もう一度自分で書くと以下の通り.

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6月19日 3・4限 化学ハβ1組 教材③

[ 2 ] 各論敷衍/Step.1

問1 以下の酸化剤の半反応式を書きなさい

(1) 酸性条件で過マンガン酸カリウムKMnO4   MnO4 は,H+とeを足して → Mn2+ とH2Oになる   
(2) 酸性条件で二クロム酸カリウムK2Cr2O7  K2Cr2O7は,K+,K+,Cr2O72になる.  このうちCr2O72は,H+とe−を足して → 2つのCr3+とH2Oになる.   
(3) 酸性条件で酸素O2  O2は,H+とe と反応して → H2Oになる.   
(4) 塩基性条件で酸素O2  塩基性にすると,H+が登場してはまずいので,(3)式の両辺に4OH を加える.  すると,H+はH2Oになるため,問題は解消するが,H2Oが左右でかぶる.  そのため,2H2Oを消去する.     
(5) 酸性条件でオゾンO3  O3 は,H+ とe−と反応して,→ O21つと,H2O1つになる.    
(6) 希硝酸HNO3  希硝酸HNO3は,電離してH+とNO3になる.  このうち,NO3はH+とeと反応して → NO とH2Oになる.  
 
(7) 濃硝酸HNO3  濃硝酸HNO3は,電離してH+とNO3になる.  このうち,NO3はH+とeと反応して → NO2 とH2Oになる.   
(8) 熱濃硫酸H2SO4  熱濃硫酸H2SO4は,電離してH+, H+, SO42 になる.  このうち,SO42はH+とe− を吸収して → SO2とH2Oになる.   
(9) フッ素F2  F2はe−を吸収して → Fになる.(F2にF原子は2個あります)   
(10) 塩素Cl2  Clはe−を吸収して → Clになる.(Cl2にCl原子は2個あります)   
(11) 臭素Br2  Brはe−を吸収して → Brになる.(Br2にBr原子は2個あります)   
(12) ヨウ素I2  Iはe−を吸収して → Iになる.(I2にI原子は2個あります)   
(13) 希塩酸・希硫酸の水素イオンH+  H+ はeを吸収して → H2になる.   

問2 以下の還元剤の半反応式を書きなさい.

(1) 酸性条件での硫化水素H2S  H2S は → S単体と,H+とeになる.  
(2) 塩基性条件での硫化水素H2S  (1)に登場するH+が邪魔なので,両辺にOHを2つずつたす.   
(3) シュウ酸H2C2O4  H2C2O4は,→ CO2とH+とe−になる.   
(4) チオ硫酸ナトリウムNa2S2O3  Na2S2O3は,Na+,Na+,S2O32に電離する.  S2O32ふたつは,→ S4O62とe−になる.   
(5) 酸性条件で水素H2  H2 は, → H+とe−になる.   
(6) 塩基性条件で水素H2  (5)で生じるH+がまずいので,(5)の両辺に2OHを足して,H+をH2Oにする.  
(7) 金属ナトリウムNa / Na は → Na+ とe−になる.  
(8) 金属カルシウムCa / Caは,→ Ca2+とe−になる.  
(9) 金属マグネシウムMg / Mgは → Mg2+とe−になる. 
 
(10) アルミニウムAl / Alは → Al3+とe−になる.  
(11) 亜鉛Zn / Znは → Zn2+とe−になる.  
(12) 鉄Fe / Feは → Fe2+とe−になる.いきなりFe3+にはならない.  
(13) 鉛Pb / Pbは → Pb2+ とe−になる.  
(14) 銅Cu / Cuは → Cu2+とe−になる.  
(15) 銀Ag / Agは → Agとe−になる.  
(16) 臭化カリウムKBr(Brの反応)/ Brは,→ Br2とe−になる.  
(17) ヨウ化カリウムKI(Iの反応)/ Iは,→ I2とe−になる.  
(18) 硫酸鉄(II)FeSO4(Fe2+の反応) FeSO4は,Fe2+,SO42に電離する.   SO42は,濃度が高く高温でないと酸化還元反応はしない.Fe2+は → Fe3+とe   
(19) 硫酸スズ(II)SnSO4(Sn2+の反応)   SnSO4は,Sn2+,SO42に電離する.   SO42は,濃度が高く高温でないと酸化還元反応はしない.Sn2+は → Sn4+とe   

問3 過酸化水素(H2O2)の半反応式を書け.

(1) 酸性溶液中で過酸化水素(H2O2)が酸化剤として働く半反応式 主な働き  H2O2がH+とe−と反応 → H2Oになる.   
(2) 酸性溶液中で過酸化水素(H2O2)が還元剤として働く半反応式  H2O2がKMnO4と反応する場合,還元剤となる.  H2O2は,→ O2とH+とe−になる.   

問4 二酸化硫黄(SO2)の半反応式を書け.

(1)  酸性溶液中で二酸化硫黄(SO2)が酸化剤として働く半反応式   SO2がH2Sと反応する場合は酸化剤となる.   SO2はH+とe−と反応して → S単体とH2Oになる.   
(2)  酸性溶液中で二酸化硫黄(SO2)が還元剤として働く半反応式 主な働き   SO2は,O原子をふたつ得るため,H2O2つと反応し,→ SO42,H+,e−になる.   

問5 有機物は還元剤になり,水と反応しCO2とH+になる半反応式となる.以下の半反応式を書け.

(1) 酸性条件下でメタンCH4  CH4はH2Oと反応 → CO2とH+とe−になる.  
(2)  塩基性条件下でメタンCH4  (1)の両辺にH+をH2Oに変えるために8OHを足す.  すると,両辺にH2Oが現れるので,重複を消す.  
(3)  酸性条件下でメタノールCH3OH  CH3OHはH2Oと反応 → CO2とH+とe−になる.  
 
(4)  塩基性条件下でメタノールCH3OH  (3)の両辺にH+をH2Oに変えるためにいくつかのOHを足す.  すると,両辺にH2Oが現れるので,重複を消す.   
(5)  酸性条件下でアセトアルデヒドCH3CHOが酢酸CH3COOHになる.  CH3CHOはH2Oと反応 → CH3COOHとH+とe−になる.   
(6)  塩基性条件下でアセトアルデヒドCH3CHOが酢酸イオンCH3COOになる.  (5)の両辺にH+をH2Oに変えるためにいくつかのOHを足す.  すると,両辺にH2Oが現れるので,重複を消す.   

高校3年組  出席番号番  

氏名              

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6月12日 5・6限 化学ロβ1組

第1回目の授業板書です。

プリントそのものは、北校舎5階 化学講義室前の机の上に置いてあります。出席番号偶数番号の人は、各自持って行ってください!

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6月12日 3・4限 化学ハβ1組

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