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6月19日 3・4限 化学ハβ1組 教材③

[ 2 ] 各論敷衍/Step.1

問1 以下の酸化剤の半反応式を書きなさい

(1) 酸性条件で過マンガン酸カリウムKMnO4   MnO4 は,H+とeを足して → Mn2+ とH2Oになる   
(2) 酸性条件で二クロム酸カリウムK2Cr2O7  K2Cr2O7は,K+,K+,Cr2O72になる.  このうちCr2O72は,H+とe−を足して → 2つのCr3+とH2Oになる.   
(3) 酸性条件で酸素O2  O2は,H+とe と反応して → H2Oになる.   
(4) 塩基性条件で酸素O2  塩基性にすると,H+が登場してはまずいので,(3)式の両辺に4OH を加える.  すると,H+はH2Oになるため,問題は解消するが,H2Oが左右でかぶる.  そのため,2H2Oを消去する.     
(5) 酸性条件でオゾンO3  O3 は,H+ とe−と反応して,→ O21つと,H2O1つになる.    
(6) 希硝酸HNO3  希硝酸HNO3は,電離してH+とNO3になる.  このうち,NO3はH+とeと反応して → NO とH2Oになる.  
 
(7) 濃硝酸HNO3  濃硝酸HNO3は,電離してH+とNO3になる.  このうち,NO3はH+とeと反応して → NO2 とH2Oになる.   
(8) 熱濃硫酸H2SO4  熱濃硫酸H2SO4は,電離してH+, H+, SO42 になる.  このうち,SO42はH+とe− を吸収して → SO2とH2Oになる.   
(9) フッ素F2  F2はe−を吸収して → Fになる.(F2にF原子は2個あります)   
(10) 塩素Cl2  Clはe−を吸収して → Clになる.(Cl2にCl原子は2個あります)   
(11) 臭素Br2  Brはe−を吸収して → Brになる.(Br2にBr原子は2個あります)   
(12) ヨウ素I2  Iはe−を吸収して → Iになる.(I2にI原子は2個あります)   
(13) 希塩酸・希硫酸の水素イオンH+  H+ はeを吸収して → H2になる.   

問2 以下の還元剤の半反応式を書きなさい.

(1) 酸性条件での硫化水素H2S  H2S は → S単体と,H+とeになる.  
(2) 塩基性条件での硫化水素H2S  (1)に登場するH+が邪魔なので,両辺にOHを2つずつたす.   
(3) シュウ酸H2C2O4  H2C2O4は,→ CO2とH+とe−になる.   
(4) チオ硫酸ナトリウムNa2S2O3  Na2S2O3は,Na+,Na+,S2O32に電離する.  S2O32ふたつは,→ S4O62とe−になる.   
(5) 酸性条件で水素H2  H2 は, → H+とe−になる.   
(6) 塩基性条件で水素H2  (5)で生じるH+がまずいので,(5)の両辺に2OHを足して,H+をH2Oにする.  
(7) 金属ナトリウムNa / Na は → Na+ とe−になる.  
(8) 金属カルシウムCa / Caは,→ Ca2+とe−になる.  
(9) 金属マグネシウムMg / Mgは → Mg2+とe−になる. 
 
(10) アルミニウムAl / Alは → Al3+とe−になる.  
(11) 亜鉛Zn / Znは → Zn2+とe−になる.  
(12) 鉄Fe / Feは → Fe2+とe−になる.いきなりFe3+にはならない.  
(13) 鉛Pb / Pbは → Pb2+ とe−になる.  
(14) 銅Cu / Cuは → Cu2+とe−になる.  
(15) 銀Ag / Agは → Agとe−になる.  
(16) 臭化カリウムKBr(Brの反応)/ Brは,→ Br2とe−になる.  
(17) ヨウ化カリウムKI(Iの反応)/ Iは,→ I2とe−になる.  
(18) 硫酸鉄(II)FeSO4(Fe2+の反応) FeSO4は,Fe2+,SO42に電離する.   SO42は,濃度が高く高温でないと酸化還元反応はしない.Fe2+は → Fe3+とe   
(19) 硫酸スズ(II)SnSO4(Sn2+の反応)   SnSO4は,Sn2+,SO42に電離する.   SO42は,濃度が高く高温でないと酸化還元反応はしない.Sn2+は → Sn4+とe   

問3 過酸化水素(H2O2)の半反応式を書け.

(1) 酸性溶液中で過酸化水素(H2O2)が酸化剤として働く半反応式 主な働き  H2O2がH+とe−と反応 → H2Oになる.   
(2) 酸性溶液中で過酸化水素(H2O2)が還元剤として働く半反応式  H2O2がKMnO4と反応する場合,還元剤となる.  H2O2は,→ O2とH+とe−になる.   

問4 二酸化硫黄(SO2)の半反応式を書け.

(1)  酸性溶液中で二酸化硫黄(SO2)が酸化剤として働く半反応式   SO2がH2Sと反応する場合は酸化剤となる.   SO2はH+とe−と反応して → S単体とH2Oになる.   
(2)  酸性溶液中で二酸化硫黄(SO2)が還元剤として働く半反応式 主な働き   SO2は,O原子をふたつ得るため,H2O2つと反応し,→ SO42,H+,e−になる.   

問5 有機物は還元剤になり,水と反応しCO2とH+になる半反応式となる.以下の半反応式を書け.

(1) 酸性条件下でメタンCH4  CH4はH2Oと反応 → CO2とH+とe−になる.  
(2)  塩基性条件下でメタンCH4  (1)の両辺にH+をH2Oに変えるために8OHを足す.  すると,両辺にH2Oが現れるので,重複を消す.  
(3)  酸性条件下でメタノールCH3OH  CH3OHはH2Oと反応 → CO2とH+とe−になる.  
 
(4)  塩基性条件下でメタノールCH3OH  (3)の両辺にH+をH2Oに変えるためにいくつかのOHを足す.  すると,両辺にH2Oが現れるので,重複を消す.   
(5)  酸性条件下でアセトアルデヒドCH3CHOが酢酸CH3COOHになる.  CH3CHOはH2Oと反応 → CH3COOHとH+とe−になる.   
(6)  塩基性条件下でアセトアルデヒドCH3CHOが酢酸イオンCH3COOになる.  (5)の両辺にH+をH2Oに変えるためにいくつかのOHを足す.  すると,両辺にH2Oが現れるので,重複を消す.   

高校3年組  出席番号番  

氏名              

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